海外FXでは、トレーダーに活発な取引を行ってもらうためにゼロカットシステムを採用している業者が多いです。現状、海外FXでのみ活用できる素晴らしいシステムなので、しっかり理解してリスク管理に役立てましょう。
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そもそもゼロカットシステムとは?
ゼロカットシステムは、”含み損が証拠金を超えた際に、証拠金以上の損失を0にする”システムのことです。例えば100万円の口座で150万円の損失が発生した場合、通常は-50万円の借金が発生するところ、-50万円分は払う必要がなく、0円にしてくれます。
日本のFX業者には同様のサービスとして”強制ロスカット”があり、各業者が定めた証拠金維持率以下になるとポジションが強制決済されます。2019年現在、日本のFX業者では証拠金維持率50%~100%をロスカット基準に定めていることが多く、含み損が一定以上になると借金になる前に損失を確定してくれます。
よって、通常の取引でゼロカットシステムの恩恵を感じることはあまりないかもしれません。
しかし、本当に大事なのは”相場で何かあった時に自分を守れる”ことです。
“相場が崩れたとき”とゼロカット
それはある日突然訪れます。きっかけは経済指標の発表や大企業の破産、戦争など多岐にわたりますが、相場が瞬間的に大きく動いて注文の約定もままならず、あっという間に損失が拡大することがあります。これを一般的にフラッシュクラッシュと呼びます。
フラッシュクラッシュが発生したとき、日本の業者が提供する強制ロスカット注文すら通らないこともあります。休日などが良い例です。世界には日曜日でも取引が行われている国がありますが、そんなときにフラッシュクラッシュが発生したら休み明けに大きな借金が出来ていた、なんてこともありえます。
一方、ゼロカットシステムはどんなに証拠金以上の損失が発生しても、トレーダーは証拠金以上のお金を請求されることがありません。残念ながら口座の資金は0になるかもしれませんが、借金を背負ってしまうことは無いのです。
ゼロカットシステムを利用すれば借金を負う可能性を0に出来るため、ハイレバレッジ取引を行う海外FXにおいてもリスクを押さえて取引することができます。
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